2012年10月21日

笑っている里父になろう!

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今日は、新宿にある東京児童相談センターで講演しました。

養護が必要な子どもを自宅で育てている里親さんたちへの支援をセンターは行っていて、今日はその当事者団体の「NPO法人東京養育家庭の会」からのオファー。「学習会で特に里父(養育家庭のお父さん)向けに講演して欲しい」というものでした。

なので内容は、いつもFathering Japanで行っている父親向けの講演内容とほぼ同じ。演題も先方の希望で「笑っている父親になろう!」でした。

センターの相談スタッフに聞けば、最近は里親家庭も「共働きが増えて」きて、父親(里父さん)の存在、育児・家事協力が欠かせなくなっている、また一般家庭と同様に「母親(里母さん)の育児ストレスも高まっている」とのことでした。やはり子育て家庭における情況は、どのような関係であろうとパラレルなのですね。

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学習会には10家庭ほどが参加。ほとんどご夫婦連れでした。

70代の方から40代までいらっしゃたので、僕の(ファザーリングの)話も少々受け止め方は違ったようですが、お母さんたちはいつもと同様に強い賛同をいただき、お父さんたちからも「自分はいままでできてなかったことが多かったけど、確かにそういうこともあるよね。参考になりました」と、概ね理解をいただきました手(チョキ)

学習会終了後は、交流会も開催。僕も同席させてもらいました。

養育家庭もさまざまですね。里親をもう20年近くされてる方もいれば(実子3人・里子4人)、里子と自立後に養子縁組された方、片や40代のご夫婦は子どもを授からなかったので里親として登録し現在委託を待っている方も来てました。それぞれ事情は違うのですが、社会的養護の受け皿が弱い日本において里親さんとして「がんばって子どもを育てたい」という皆さんには本当に頭が下がります。

またお話の中では、課題も見えてきました。
例えば、里子も施設と同様に18歳で養育家庭から自立するのですが、その後も心配でその後の学費や生活費を支援する方もいる。でもその頃、里親さんも年金生活になっていて経済的に困窮している、といったこと。また子どもが18歳~20歳のときに「健康保険」の空白時期が出来て困った、などの話も聞きました。

「タイガーマスク基金さんは、児童養護施設の子の自立支援と書いてらっしゃるけど、ぜひ里子にも支援をお願いしますね」

と、里親さんにお願いされ、僕としても「基金が知名度を上げ、寄付(財源)が拡充すれば将来的にはどの環境の子どもにもサポートはしていきたい」と思いましたし、逆に国にも教育費の減免や、そもそも家計負担が強すぎる日本の子育てや教育に関するコストを、未来の人財に投資するつもりで、国がもっと負担していくべきだ、ということを政府に言っていこうと思います。

でも今日は普段接することがない里親の方々とお話ができ、僕らタイガーマスク基金としても勉強になりました。国の方針でも「家庭的養護の推進」つまり里親を今後増やしていく方針なので、施設や自立援助ホームだけでなく、里親家庭における養護にも関心を持ち、養育家庭の会の方たちとも連携しながら、すべての子どもたちが笑顔になるような活動をしていきたいと思います!(3月にはセンターで絵本ライブやるかも!)

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今日は僕の50歳のバースデーでした。子どもたちが講演中にホットケーキを作ってくれて、「お誕生日の人はこれね」と持ってきてくれました。これまでで最高のバースデーケーキになりましたわーい(嬉しい顔)

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2012年10月02日

24年度タイガー給付プロジェクトがスタート!

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タイガーマスク基金では昨年度に引き続き、児童養護施設および自立支援ホームを退所する子どもが四年制大学へ進学する際の支援金を、そして退所児童の自立を支援する法人への給付を目的とする給付事業を今年度もスタートしました!NEW 締め切りは2012年12月10日です。

★受給資格など詳細はこちら⇒ http://www.tigermask-fund.jp/howto.html

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右斜め上新パンフレットをご希望の方は事務局( info@tigermask_fund.jp )までご連絡ください。

ちなみに昨年度の実績は、寄付金総額が8,658,449円。退所児童22名、支援団体16法人へ支援いたしました!
★23年度給付報告⇒ http://www.tigermask-fund.jp/report_h23.html 

右斜め下
今年度も「タイガー給付プロジェクト」の財源は、皆さまからの寄附金を充てます。

「自分の子どもだけが幸せな社会などない」
「施設等で暮す子どもたちの未来を応援したい」


と思う皆さん(個人・法人)の志をお待ちしてます。

★寄付はこちらからexclamation×2(クレジット募金あり)
⇒ http://www.tigermask-fund.jp/about.html

寄附いただいた一人一人の方が子どもたちにとっての「タイガーマスク」ですぴかぴか(新しい)

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2012年09月26日

学生タイガーの鋭い視点

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今日の午後は事務所で、大学生から卒論のための取材を受けました。

やって来たのは日本社会事業大学の学生(写真)で、テーマは・・・

『虐待予防における夫婦関係 ~父親の妻と子どもに対する思いと育児参加の関係性』

直球ドマンナカなテーマだったので受けまして、わが家の育児や夫婦関係の変化を、根掘り葉掘り訊かれました。(復習になるなあ)

Q&Aを終えたあと、「何でこのテーマなだったの?」と訊くと、

「子ども虐待のニュースをみる度に何故、夫婦で防ぐことができなかったんだろう?母親がやってしまうケースで父親は一体何をしてたんだろうと思うので、それを、つまり父親の妻子への関わりや心情を調べて研究したいなと」という答え。

それは僕が、Fathering Japanや子ども虐待の根絶を目指すタイガーマスク基金を立ち上げたときの疑問と同じでした。

こうやって学生が、これから親になるであろう世代もこの問題を受け止め、なんとかしたい!と考えている。

負けてられないなあ。僕ら大人もしっかりこの問題をとらえて、すべての親が笑顔で子どもを育てられる社会を次世代のためにも構築しないと、と強く思いました!

彼女は大学4年生。訊けば今は保育士を目指しているそうで、

「併せて社会福祉士の資格も取って社会的養護の志事にも就きたいんです」と言ってました。

意気投合したので今後タイガーマスク基金にもいろいろコミットしてくれるようで、この若い人材をタイガーで活かしていければと思いました。まずは卒論の出来が楽しみです!また遊びに来てねexclamation
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2012年09月24日

タイガーBAND結成!

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昨日は、たまプラーザにサテライトスタジオがあるFMサルースへ。お昼の情報番組に生出演しました!

一緒に出たのは、『home』という曲で紅白歌合戦にも出た歌手の木山裕策さん(写真右)。木山さんは4児の父親で以前からFJ繋がりで知り合いだったのですが、タイガーマスク基金の理念に共感いただき、今度一緒に「タイガーBAND」を結成し、メインヴォーカルカラオケを務めてもらうことになりました!

タイガーBANDでは、歌を通して社会的養護の問題を広報・啓発しながら、自治体や学校などで定期的にチャリティLIVE を行っていく予定です!

番組のパーソナリティでキャリア教育支援のコーディネーターを務める香月よう子さん(写真中央)も、「小学校や中学校ででチャリティライブやりましょう!」と乗り気でした。楽しい展開になりそうでするんるん

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Twin Guitarで。




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2012年09月22日

世界の情況①ドイツ編

9/16-20はドイツ・ベルリンへ出張飛行機

2年前にも呼ばれた日独シンポジウム(atベルリン日独センター)に発表者として参加して来ました。

今年のテーマは「家庭と職業の両立を図る――今の政治の課題」。
ワークライフバランスを基底に、日本では立ち遅れている、いわゆる「時間政策」や「男女の雇用均等」「ダイバーシティ」(単身家族等の多様性への理解と包摂)について、みんなで考えるというシンポです。

僕は1日目の第3セッションで「父親と祖父、父子家庭、学生への支援」というテーマでFathering Japanの取組をプレゼン、多くの共感を得たように思えます。

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しかし僕としてはせっかくなのでドイツの社会的養護についてもちょっと調べようと思って、本シンポのコーディネーターでもあり、家族法を専門とする筑波大学の本澤巳代子教授(写真)、シンポで先生の「家庭内における暴力・虐待に対する日本の立法と対策の特徴――科研費研究「11ヶ国比較研究」の結果報告」という興味深いプレゼンを聴いたあとに質問しました。

聴くところによるとドイツは社会的に困っている子どもへの支援意識が政府だけでなく、市民の意識も高く、養護施設もあるが「養子縁組」(里親)も進んでいるとのこと。そういえば熊本の病院で始まった「赤ちゃんポスト」はドイツが先行事例。「赤ちゃんポスト」に預けられた子どもについては、少年局等の公的機関及び民間の認可事業者による養子縁組斡旋によって、可能な限り養子縁組が成立するような体制が整えられているようです。

翻って日本では「赤ちゃんポスト」や乳児院で保護された子どもが、里親や養子縁組に至るシステムが十分に整っているという話は聞いたことがないけど、どうなんだろうか。

そもそもは「赤ちゃんポスト」が使われなくても済むようにすることが大事だと思うが、ドイツは現在では、「赤ちゃんポスト」は「望まない妊娠をして困難な状況にある母親」に対する最終手段として位置付けられており、加えてカウンセリングや母子支援施設の充実等、困難な状況に陥っている母親への支援策を充実させる方向らしい。

日本でも、母親等に対する妊娠・出産に関する相談体制の充実はもちろんのこと、望まない妊娠をさせ
ないという意味で、主に若年層への性教育や緊急避妊法による避妊教育等を行っていくことも大事だと思う。

またドイツはそもそも子どもを含め国民全体に寄附文化の土壌が強く、さまざまな基金が有効的に機能しているとも聞いた。根っこにキリスト教があるからだろう。幼稚園でも園児が家で使わなくなったおもちゃを持ち寄り、施設や途上国に贈る(送る)習慣が普通にあるのだとか。やはり小さい頃からのこうした教育や習慣が大事だよなあ。

一概に日本とは比べられないが、ドイツにも少子化や、出産育児期における新生児遺棄や家庭内暴力や虐待ももちろんあるそうで、それを乗り越えるためにさまざまな施策を打ち出している。

2006年にはドイツ家族省(連邦家族高齢者青少年女性省)が主導となって、これまでの手厚い児童手当の支給を中心とする育児支援から、家庭と職業の両立支援を中心とする包括的な家族政策への転換が示されている。新しい家族政策は、再配分政策(有子家庭の経済的負担への支援)、インフラ政策(保育制度等の整備)、時間政策(両親が子どもとともに過ごす時間の確保)の3つの柱を軸とするものであり、地域や企業における子育て支援への取組みがそれを補強している。

家族形態の多様化や家族機能の変化に対応して、政府の強力な主導のもと、性別役割分業に基づく家族観からの脱却が図られようとしている(『ドイツの新しい家族政策』)。

こうした「総合的な家族政策」が末端で起きている虐待や家族間暴力などの問題を予防する大きな装置になっているのだろう。日本も場当たり的な対応ばかりでなく、こうしたトータルでロングテールな政策の立案・施行が求められるはずで、タイガーではそこを追求してみたい。

夜

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さてシンポジウムが終わって翌日、帰国のフライトまで時間があったので、西ベルリンの町にある「多世代の家」(写真上)を視察訪問した。

これもドイツの家族政策の一環、★包括的な家族支援:「多世代の家」と「家族のための地域同盟」の実績。
移民問題を抱えるドイツは「家族に優しい社会」の構築を目ざして地域における世代を超えた包括的な子育て支援のモデル事業を推進してきている。そうした中で、地域における取り組みとして代表的な事業が、「多世代の家」と「家族のための地域同盟」なのだ。

この地域の90%を占めるトルコ系の移民やクルド人などがドイツ社会に定着するため、生活を安全なものにする社会的援助の拠点として州政府が作った施設。市民間の交流や市民活動のエンパワーメントが目的。提供するサービスは、日本と同様な保育(託児)から親子支援の各種プログラムがありますが、高齢者やホームレスのデイケアもというダイバーシティ施策だ。

括目すべきは、子育て支援やボランティアセンターの役割を担いながら父親と地域の子ども、高齢者と幼児など家族や世代を超えて交流できるコミュニティとなっている点。つまり日本でもあるコレクティブハウスのようなものをポジティブな移民政策・家族政策のモデルとして運営をしているのだ。

今後、シングル世帯が増え、人口が減り高齢化していく日本にとっても示唆を感じた。 FJやタイガーマスク基金の活動の参考にもしたいと思っています!

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シンポ登壇者の先生たちと、多世代の家で。
このネットワークを大事にして今後もドイツはじめ、他国の社会的養護や家族政策について学んでいきます。

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2012年08月31日

タイガーたちのしゃべり場

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8/26に理事と事務局で運営委員会を開催しました。

会場は紀尾井町のさわかみ投信セミナールーム。理事のお一人、澤上会長が「どんどん使って!」と無償貸与していただけるので助かってます!

この日の運営委員会では、24年度の給付事業の詳細が決定。HPやリーフレットを更新し、9月には概要をリリースする予定ですので、しばらくお待ちください。

また僕の方から、「社会的養護の社会化」のための新規事業もプレゼンし、概ねコンセンサスが取れました。こちらも詳細を詰めて10月には情報リリース、事業説明会を東京や大阪で開催したいと思います。

NPO法人認証までまだ4ヵ月ありますが、タイガーらしい事業の準備を着々と進めて行きます!

さて、タイガーマスク基金ではこうして理事や関係者が定期的に会い、顔を合わせ、想いや意見をぶつけ合うことを大事にしています。このことはFathering Japanでも経験しましたが、NPOの事業推進とガバナンスには欠かせません。

またタイガーのいいところはメンバーの多様性。社会的養護の専門家(職員)もいれば、子育て支援、若者支援、ホームレス支援、子ども虐待防止など各NPOの中心メンバーや企業人もいます。

このダイバーシティなパワーがどう結実させるか、どんな化学反応が生まれるか? そこも楽しみながら、この志事に取り組んで行きたいと考えています!

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話は尽きず、2次会は居酒屋へ。



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2012年08月22日

自立支援コーディネーターって知ってますか?

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8/20のNHK首都圏ニュース(18時~)で、児童養護施設における東京都の取組「自立支援コーディネーター」の配置について特集。興味深いニュースでした。

事情を抱えた家庭で育った子どもは、親からそれを学べないので、成長してからも生活全般(家事や預貯金や契約等、社会との基本的な関係手段)における自活力が乏しく、児童養護施設を18歳で退所後に生活自立がままならないことが多い。

ゆえに、施設在所時から専門のコーディネーターが寄り添い、その子どもにあった自立支援策を考え、その実際的なサポートを施すこの試み。まだ始まったばかりだが有効策で意義深いものと言えます。

ただ、こうした取組みを行政任せでなく、NPOが地域などと連携してできないものか?
そのためには何が必要か?いろいろ考えています。

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施設を出たばかりの18歳男性。アパートで素麺を作るが鍋の水が冷たいうちに麺を入れてしまった。


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施設の職員も一人の子どもだけにかまっている余裕はないんです。


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家事は教わったことがない。ひとり暮らしが困難に。

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目黒若葉寮に勤務する自立支援コーディネーターの早川さん。
子どもたちの自立支援のプランを考え、寄り添いながら支援しています。

早川さんには一度、お会いしたいし、タイガーの勉強会で実情や課題を語ってもらいたいなあ。

※「自立支援コーディネーター」とは?
東京都が平成24年度から「自立支援強化事業」として、新たに児童養護施設に1名配置。自立支援・アフターケアの専任として、組織的な自立支援体制の構築・推進 (施設における自立支援のマネジメント)を担う
[平成24年4月20日東京都福祉保健局少子社会対策育成支援課発表資料より要約]

東京都の「社会的養護を必要とする子供への取組」(PD​F) 




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2012年08月20日

『隣る人』、ブレイクの予感!?

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映画『隣る人』が好評で、全国各地で立ち見が出るほどの盛況だそうですひらめき

上映劇場もどんどん増え、今後は新潟、長野、福島、北海道などにも行く予定とのことです。

皆さんはもうご覧になりましたか?映画

作品内容は公式サイトにもありますが、この映画は地方のとある児童養護施設の生活を8年間取りつづけたドキュメンタリー。さまざな事情で親と一緒に暮らせない子どもたちが「親代わり」の保育士と生活を共にしている。つまりこの保育士さんが「隣る人」なのです。

「社会的養護」って言葉が難しいので一般の人に上手く伝わらない場合があるけど、この映画を観てもらえれば社会的養護が必要な子どもたちに「いちばん必要なもの」を深く理解してもらえるんじゃないでしょうか。

児童養護施設のモデルや、子どもたちへのケアは多様なので、この施設のやり方がすべてではないと思うけど、社会的養護の支援事業立ち上げにとって参考になったし、子育て中の一人の親としても考えさせられることは多かったです。

またタイガーマスク基金は僕ら自身が施設を運営するわけではないので(保育士ではないので)、こうした深い直接的支援はできないが、多様な支援活動を応援しつつ、社会的養護の難しさを分かりやすく一般の方々に伝える活動、つまり「ラジオのような役割」は果たしていきたいので、映画や小説、コミックなどをレコメンド案内していきます!

タイガーでは、『隣る人』の5月の公開前に刀川和也監督(写真)にインタビューさせてもらってますので、よかったらご一読ください。
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★タイガーマスク基金 インタビュー#5『子どもたちへの応援歌を作りたかった』


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★僕も劇場で鑑賞後に刀川監督とトークもしました!


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2012年08月17日

絶望の淵から生還したタイガーママ

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今日は霞ヶ関の厚生労働省へ。

タイガーマスク基金のNPO法人化の報告と協力要請で、社会的養護を担当する児童家庭局・家庭福祉課の課長さんと面談した(このT課長、FJの父子家庭支援フレンチトースト基金のときにもお世話になった)。

厚労相のHP<社会的養護専用ページ>にも詳細があるが、説明を聴いて、社会的養護の現状と国のこれまでの取組と将来ビジョンもよく分かったが、まだ課題は山積だ。

「この分野では特に市民活動による社会全般の関心度アップ、気運の醸成が必要だ」

と、課長も言っていたように今後タイガーマスク基金の為すべき事、活動の指針が少し見えた気がする。まあピントのずれた支援活動はしたくないので今日のミーティングはタメになった。でも我々だけが理解するのではなく、一般の人にもこの問題の共有化を図るべく、とりあえず課長を呼んで一度勉強会(セミナー)を開催しようと思う。

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さて、今日のミーティングをセットしてくれたのは、NPO法人 社会的養護の当事者参加推進団体「日向ぼっこ」の理事長 渡井さゆりさん(写真中央)。国の社会的養護専門委員会の委員も務める人だ。

「タイガーマスクさんには、お世話になってます!」

日向ぼっこさんは昨年度のタイガーマスク基金 支援金給付事業の対象団体。僕はまだ渡井さんにはお会いしたことがなかったので、今日はいい機会でした。

渡井さんってどんな人?

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大丈夫。がんばっているんだから

知りたい人はこの渡井さんの著書をどうぞ本

僕も読ませてもらいました。ここには詳しく書かないけど凄絶な過去の持ち主。彼女が子どもの頃に親から受けた仕打ち、それによる絶望感、人間不信、自殺未遂、大人になってからも抱えるさまざまな問題や苦悩が、リアルに冷静に記されたブルースな本。たぶん誰もが写真の笑顔と本の内容にギャップを感じるでしょう。

そして彼女がそこからどうやって立ち直って、大学で社会福祉を学び、「自分の経験を同じような境遇のひとに活かすことができれば」と、いまの当事者間支援事業を始めたのか?そこにこそ、この本の本質があるし、これから僕らタイガーが支援活動に向かう中で必要な「考えるヒント」がいっぱい詰まっています。社会的養護に関心ある方は、ぜひ読んでみてください!

「安藤さん、これからもよろしくお願いします!」
「もちろん!同じ文京区のNPO同士だし、応援してるよ!」

厚労省を後にするとき、がっちり彼女とハンドシェイクしました。

僕より20歳も年下の渡井さんが、絶望の淵から生還し、日向ぼっこを創設し仲間を支援、そしえ社会的養護の問題を多くの人に知ってもらいたい!と、日々奮闘している。そう、その姿はまさに彼女自身がタイガーマスクなのだ!

聴けばFJのフレンチトースト基金がメディアで話題になったときに渡井さんはFathering Japanや僕のことを知ったようだ。

そして4年前に結婚して、いまでは2歳の息子がいるママだ。なので今日は拙著『パパルール~あなたの家族を101倍ハッピーにする本』をプレゼントしました。

「夫と一緒に読みたいと思います!」。渡井ママは笑顔で、ハッキリ応えてくれました^^ 

タイガーママ、共にロックしよう!手(グー)

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『「日向ぼっこ」と社会的養護 施設で育った子どもたちの居場所』← この本もおススメ!





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2012年08月16日

コンビニ弁当の正しい食べ方~ホーム出身の若者とのダイアローグ

昨夜は、SNSで知り合った自立支援ホーム出身の若者J君と会いました。

J君は現在22歳。小さい頃に父親と死別。母子家庭で生活していたが、母親が仕事などで家を空けることが多く生活がままならなくなり児童養護施設へ。その後は自立援助ホームでの生活を経て、一人暮らしへ。がんばって高卒認定も取って進学、今では都内の大学(夜間部)で社会福祉を学ぶ大学生です。

SNSでの発言がしっかりしていたので会ってみたくなり、連絡したところ「OK」との返事だったので、大学から近いところの居酒屋で、夕方にJ君と待ち合わせました。

最初のうちは緊張していたみたいですが、ビールを飲みながらあれこれ話すうちに僕に対する警戒心も解けたようで、家族のことや施設やホームで暮したときのこと、そのとき疑問に思ったこと、いま大学で学び考えていること、現行の社会的養護への支援や社会福祉の制度の不備に対する憤り、そして自分の将来ビジョン(社会福祉の仕事に就くこと)について、J君は結構 熱く語ってくれました^^

彼の事はほとんど何も知らなかったので最初は僕からも「質問」が多くなってしまいましたが、聴いて事情は理解できたし、彼が過去に拘らず未来を向いて生活や勉強している姿勢に好感が持てたので、胸襟を開きながら話をさらに聴きました。なんか対話してるうちに、J君のことが会社の「後輩」のように思えてきて、僕も自分のこと(自分はなぜこの仕事をしてるのか、とか、会社ってこんなところ、っていう話など)を経験談を踏まえてたっぷり話しました。参考になったかな?

また、こんな会話もありました。

「一人暮らしで、毎日バイトと学校みたいだけど、ご飯はどうしてるの?」と訊くと、
「まあ、コンビニとかで適当に。」という答え。

「僕も忙しいときはコンビニ弁当とかあるけど、あれをそのまま食べちゃいけない。自宅だったら、ちょっと洒落た皿に盛りつけて、冷蔵庫からトマトとか出して切って添えるといい。その方が美味しそうに見えるし、食欲も湧くだろう?それが食事を“楽しい時間”に変えることだし、それが人間らしい生活だと思うんだよね」と伝えました。

「ああ、なるほど」と彼も分かっているようでしたが、おそらくかつて居た家庭や施設などではそうした余裕がなかったんだろうと想像できるし、若いと食欲が美的感覚に勝ってしまい、すぐ弁当に喰らいついてしまうのだとうと思う(自分も若い頃はそうだった)。

でも「暮らし」ってそういうちょっとした創意工夫が大事で、それ次第で生活に彩(いろどり)や季節感が出るし、人の営みはそういう「贅」や「粋」がなくては味気ないものになってしまうし、気持ちにゆとりが生まれない、元気が出ないと思うのです。

NPO化するタイガーマスク基金の新事業では、支援金の給付だけでなく、こうして若者に1対1で向き合い、ご飯食べながら生活のこと、仕事のこと、人生のことなどで有効な助言が出来たり、彼らにとってロールモデルとなるような「おじさん」「おばさん」的なサポーターを増やす、という仕組みを考えています。

そんな構想をJ君にも話したら、「それいいと思います!」という返事でした^^/

そして、これからの支援について、

「僕らへの『かわいそう』という視点は怖い」と言っていたJ君。

「そうだよな。タイガーマスク基金の活動理念もさ、“可哀想だから”支援するのではなく、人生の楽しさや可能性をきみたちに直接伝えて、シアワセな方向に導いていきたいんだよね。きみたち若者は貴重な“人財”なんだから」

と言ったら、ニッコリと笑顔を返してくれました。

昨夜はJ君と知り合えて、たくさん食べて、飲んで、話して、僕にとっても楽しい3時間でした。

「また会っておしゃべりしような。なんかあったら、遠慮しないで連絡くれよ」と、言って握手して別れました。

地下鉄の階段を降りるJ君の後ろ姿が、ちょっと元気そうに見えました 夜


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※写真はイメージです





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