
皆様からタイガーマスク基金へのご寄付は、志を同じとする様々な団体を通じて、施設を対処した後の子どもたちの自立支援に役立てられています。
http://www.tigermask-fund.jp/report_h24.html
今回は、その成果として、平成24年度の給付事業の支援先の一つである「青少年福祉センター」さんより、卒園した子どもたちの「成人式」にお招きいただきました。

青少年福祉センターさんは、日本で初めて自立援助ホームを開設されるなど、法制度の無いころから、家庭に恵まれない子どもたちの支援に取り組まれています。
今回は、運営する東京都内の三カ所の自立援助ホームと二カ所の児童養護施設を退所した若者たちのために都内のホテルで成人式を開催されました。
施設を巣立つ子どもたちは成人を祝ってくれる親がいないケースがほとんどであり、施設に保護されたことで、幼少期から引っ越しの回数も多く、地元と呼べる場所がありません。また、18歳で施設を出た後は、問題を抱えても自分からは相談できない児童も多く、問題が大事になって初めて発覚することも少なくないそうです。
そこで、青少年福祉センターさんでは、成人式という目的をつくり、電話連絡や面会を行うことで、子どもたちの現状を把握し、施設を出た後も子どもたちを見守っておられます。イベント開催だけでなく、日頃からの子どもたちへの連絡やケアを含めての成人式であるという点に賛同し、タイガーからもこのプロジェクトを応援させていただきました。
晴れ着姿の若者たちは本当にまぶしく輝いていて、どの子も直接知っているわけではないのですが、子どもの頃の写真のスライドが映し出されると、そのあどけない笑顔からこの日に至るまで、様々なことがあったのだろうなあと、私まで涙がうかんできてしまいました。彼らの歩む道は、これからも決して平坦ではないと思いますが、人生の節目を祝ってくれる職員や支援者の方々がいることを忘れずに、胸を張って、社会で活躍していって欲しいと心から願います。
タイガーマスク基金の給付事業にご寄付いただきました皆様に、改めてお礼を申し上げるとともに、ランドセルだけではなく、本当に必要なのは、公的支援が途絶える施設を出てからの支援であることを、一人でも多くの方にご理解いただきたいと思います。(タイガーマスク基金事務局 RURIKO)

成人式プロジェクトへの支援企業・団体一覧です。
ラベル:児童養護施設