2012年08月17日

絶望の淵から生還したタイガーママ

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今日は霞ヶ関の厚生労働省へ。

タイガーマスク基金のNPO法人化の報告と協力要請で、社会的養護を担当する児童家庭局・家庭福祉課の課長さんと面談した(このT課長、FJの父子家庭支援フレンチトースト基金のときにもお世話になった)。

厚労相のHP<社会的養護専用ページ>にも詳細があるが、説明を聴いて、社会的養護の現状と国のこれまでの取組と将来ビジョンもよく分かったが、まだ課題は山積だ。

「この分野では特に市民活動による社会全般の関心度アップ、気運の醸成が必要だ」

と、課長も言っていたように今後タイガーマスク基金の為すべき事、活動の指針が少し見えた気がする。まあピントのずれた支援活動はしたくないので今日のミーティングはタメになった。でも我々だけが理解するのではなく、一般の人にもこの問題の共有化を図るべく、とりあえず課長を呼んで一度勉強会(セミナー)を開催しようと思う。

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さて、今日のミーティングをセットしてくれたのは、NPO法人 社会的養護の当事者参加推進団体「日向ぼっこ」の理事長 渡井さゆりさん(写真中央)。国の社会的養護専門委員会の委員も務める人だ。

「タイガーマスクさんには、お世話になってます!」

日向ぼっこさんは昨年度のタイガーマスク基金 支援金給付事業の対象団体。僕はまだ渡井さんにはお会いしたことがなかったので、今日はいい機会でした。

渡井さんってどんな人?

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大丈夫。がんばっているんだから

知りたい人はこの渡井さんの著書をどうぞ本

僕も読ませてもらいました。ここには詳しく書かないけど凄絶な過去の持ち主。彼女が子どもの頃に親から受けた仕打ち、それによる絶望感、人間不信、自殺未遂、大人になってからも抱えるさまざまな問題や苦悩が、リアルに冷静に記されたブルースな本。たぶん誰もが写真の笑顔と本の内容にギャップを感じるでしょう。

そして彼女がそこからどうやって立ち直って、大学で社会福祉を学び、「自分の経験を同じような境遇のひとに活かすことができれば」と、いまの当事者間支援事業を始めたのか?そこにこそ、この本の本質があるし、これから僕らタイガーが支援活動に向かう中で必要な「考えるヒント」がいっぱい詰まっています。社会的養護に関心ある方は、ぜひ読んでみてください!

「安藤さん、これからもよろしくお願いします!」
「もちろん!同じ文京区のNPO同士だし、応援してるよ!」

厚労省を後にするとき、がっちり彼女とハンドシェイクしました。

僕より20歳も年下の渡井さんが、絶望の淵から生還し、日向ぼっこを創設し仲間を支援、そしえ社会的養護の問題を多くの人に知ってもらいたい!と、日々奮闘している。そう、その姿はまさに彼女自身がタイガーマスクなのだ!

聴けばFJのフレンチトースト基金がメディアで話題になったときに渡井さんはFathering Japanや僕のことを知ったようだ。

そして4年前に結婚して、いまでは2歳の息子がいるママだ。なので今日は拙著『パパルール~あなたの家族を101倍ハッピーにする本』をプレゼントしました。

「夫と一緒に読みたいと思います!」。渡井ママは笑顔で、ハッキリ応えてくれました^^ 

タイガーママ、共にロックしよう!手(グー)

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『「日向ぼっこ」と社会的養護 施設で育った子どもたちの居場所』← この本もおススメ!







posted by ando-papa at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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