2014年01月13日

成人式をサポート!

青少年センター①.jpg

皆様からタイガーマスク基金へのご寄付は、志を同じとする様々な団体を通じて、施設を対処した後の子どもたちの自立支援に役立てられています。
http://www.tigermask-fund.jp/report_h24.html

今回は、その成果として、平成24年度の給付事業の支援先の一つである「青少年福祉センター」さんより、卒園した子どもたちの「成人式」にお招きいただきました。

青少年センター②.jpg

青少年福祉センターさんは、日本で初めて自立援助ホームを開設されるなど、法制度の無いころから、家庭に恵まれない子どもたちの支援に取り組まれています。

今回は、運営する東京都内の三カ所の自立援助ホームと二カ所の児童養護施設を退所した若者たちのために都内のホテルで成人式を開催されました。

施設を巣立つ子どもたちは成人を祝ってくれる親がいないケースがほとんどであり、施設に保護されたことで、幼少期から引っ越しの回数も多く、地元と呼べる場所がありません。また、18歳で施設を出た後は、問題を抱えても自分からは相談できない児童も多く、問題が大事になって初めて発覚することも少なくないそうです。

そこで、青少年福祉センターさんでは、成人式という目的をつくり、電話連絡や面会を行うことで、子どもたちの現状を把握し、施設を出た後も子どもたちを見守っておられます。イベント開催だけでなく、日頃からの子どもたちへの連絡やケアを含めての成人式であるという点に賛同し、タイガーからもこのプロジェクトを応援させていただきました。

晴れ着姿の若者たちは本当にまぶしく輝いていて、どの子も直接知っているわけではないのですが、子どもの頃の写真のスライドが映し出されると、そのあどけない笑顔からこの日に至るまで、様々なことがあったのだろうなあと、私まで涙がうかんできてしまいました。彼らの歩む道は、これからも決して平坦ではないと思いますが、人生の節目を祝ってくれる職員や支援者の方々がいることを忘れずに、胸を張って、社会で活躍していって欲しいと心から願います。

タイガーマスク基金の給付事業にご寄付いただきました皆様に、改めてお礼を申し上げるとともに、ランドセルだけではなく、本当に必要なのは、公的支援が途絶える施設を出てからの支援であることを、一人でも多くの方にご理解いただきたいと思います。(タイガーマスク基金事務局 RURIKO)

青少年センター③.jpg
成人式プロジェクトへの支援企業・団体一覧です。



ラベル:児童養護施設
posted by ando-papa at 12:14| Comment(0) | TrackBack(0) | TM事業紹介 | 更新情報をチェックする

2014年01月12日

「支援者と現場のミスマッチについて」の考察

子どもを支援する前に知っていて欲しい実状-ランドセルの寄付は換金された? 支援者と現場のミスマッチ
http://children.publishers.fm/article/2774/

タイガーとも連携しているNPO法人3keys代表 森山誉恵さんのコラムが話題になっていますひらめき

ネット上にはこのコラムに対する以下のような感想が書き込まれています。

「現物支給はやめてね、足りないのはお金だから、という話。」

「送られた物資を保管し、適切なものを仕分ける」にも人的コストがかかる(そして児童養護施設等は恒常的な人手不足に悩んでいる)という視点は恥ずかしながらなかった。やっぱり現金の寄付が最善なのだろうな。」

「最低限度の物品は足りているので、一番ほしいのはスタッフの労力を軽減する人的サポートという部分が、一番考えさせられました。」

「誰かが声を大にしてこのようなことを明らかにしてくれなければ、私たちは知らずにランドセルをたくさん送りつけてしまうのでしょうね。」
・・・・・・・・・・・

コラムでは、起こりやすい支援のミスマッチとして、「タイガーマスク現象なる児童養護施設へランドセルを送ることがその一例だ。施設の子どもたちは就学時のランドセル含め基本的に日常生活に必要な物や学費などは公的に保障されているが、予算は限られているので普通の家庭でいうところの「塾代」つまり学力を上げるためのコスト、レジャーなど文化的な暮らしのコスト、また将来施設から自立するためのお金が足りない。そういう多様な支援が必要なのだということを広く市民で考え、支える活動に展開できないか。」という主旨。

彼女が言うような「支援者と現場のミスマッチ」は、僕も施設を訪問したときによく聴く話で、だからタイガーマスク基金は「ランドセルだけじゃない!知って欲しい社会的養護の本当の課題を!」と言い続けて全国で勉強会などを開いています。

タイガーシンポジウム2013summer.jpg

ただ、物品を贈ることも善意の一つの表れなのでそれを全否定せずに、我々NPOが施設と支援者の仲介役となり本当のニーズを支援者に伝える仕組みを考えたり、またタイガーマスク基金が「ランドセル送っている団体だろう?」と誤解されないよう、全国から寄付を集めて、子どもたちの大学進学支援を中心に行っているという事業内容をしっかりPRしていきたいし、子どもたちの未来を見据えた息の長い支援の有り方を考え、広く情報として発信していかなければなりません。

社会的養護の問題に関心の高い皆さんも、どうぞ正しい広報活動にご協力ください。

森山さん@3keys、ロックな問題提起をありがとう。これからも「学習支援」⇒「進学支援」で連携しようexclamation×2
posted by ando-papa at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

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