2013年05月29日

マラソン甲斐さんレポート①5.28シンポジウム in 鳥取

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昨日は鳥取市へ。
タイガーマスク基金で応援している、子ども虐待防止日本一周マラソンの挑戦中の甲斐英幸さんを招いて、講演会&シンポジウムを鳥取市で開催しました!

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鳥取県に入ってすぐ地元の有力紙でも紹介されました!

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約30名の参加者を前に、甲斐さんの講演がスタート!
「なぜ自分は仕事を辞めてまでマラソンに挑戦したのか?」。
ランの疲れを感じさせない熱いトークですパンチ

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甲斐さんの話を聴くのはこれで3回目だが、いつも共感するのは「虐待が減らない理由として日本の法制度や人々の意識が“チャイルドファースト”になっていない」ということを訴えているところ。

そう、親や児童相談所の資質の問題以前に、「そもそもシステムがおかしいのだ」 と甲斐さんは言う。

まったくその通りだと思う。
例えば虐待の疑いを通告されてから子どもの保護に向かうまでに日本はとても面倒な手続きと時間がかかるし、予防とてしてセーフティネットも弱い。貧困問題含め子育てが困難になっている親への支援の仕組みが整っていなく虐待は起こるべくして起きていると言うのだ。

「それを変えたい!」「多くの人に気付いてもらいたい」という思いを持って甲斐さんは走って、自らが「広告塔になればいい」と考えたらしい。

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講演の後は、男性4人でパネルディスカッション。
鳥取こども園・自立援助ホーム倉吉スマイル寮長の田村さんも駆けつけてくれました!(写真右から二人目)

テーマは「虐待をなくすために社会はどうあればいいか?」「社会的養護で暮らす子どもたちの自立にとって必要なことは?」。限られた時間でしたが、ポイントを絞ってヒントになる話がたくさん出ました。

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その後は参加者同志でグループトーク。甲斐さんや田村さんにも入っていただきました。

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甲斐さんのマラソンに伴走するユミコ夫人からご挨拶いただきました。

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背中で「ストップ!子ども虐待」をアピール手(グー)

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シンポジウム終了後、地元TV局の取材を受ける甲斐さん。

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翌日のNHKニュースでシンポジウムの模様が報道されました!

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気力充実の甲斐さん。

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打ち上げ会で、主催者からカンパ金を手渡しました~。
甲斐さん、この後も頑張って走り抜けてください
exclamation×2

次回、甲斐さんをフィーチャーしてのシンポジウムは新潟市で6/21開催の予定ですぴかぴか(新しい)



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2013年05月28日

勉強会#10 「しあわせな明日を信じて~こどもサポートネットあいちの活動から学ぶ社会的養護の現状と課題」

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毎度、講師の熱いレクチャー、参加者間のグループトークも好評のタイガーマスク基金・勉強会。
次回(6/20)の企画が固まりしたので下記にお知らせします!

タイガーマスク基金ではこれまで2年間、社会的養護に関わる事業を行うNPO法人等にも助成を行ってきました。そのネットワークを通して、活躍中の先輩NPOより学び、実際的な連携を深めて児童養護施設等で暮らす子どもたちを支援していきたいと考えます。

今回の勉強会は、その第1弾として愛知県で長年にわたり、精力的に活動されている「NPO法人こどもサポートネットあいち」 の理事長:長谷川眞人さんをゲストにお招きし、深い知識と経験から視える社会的養護の現状と課題について学びたいと思います。社会的養護に関する活動を行っているNPOの皆さんも勉強になると思うのでぜひ参加ください!

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★タイガーマスク基金勉強会#10
「しあわせな明日を信じて~こどもサポートネットあいちの活動から学ぶ社会的養護の現状と課題」


◎日時: 2013年6月20日(木) 18:30~20:30(18:15受付開始)

◎会場: さわかみ投信株式会社様 会議室
東京都千代田区紀尾井町6-12紀尾井町福田家ビル2階 (最寄駅:四ツ谷)
http://www.sawakami.co.jp/company/access/

◎参加費: 500円(資料代)

◎定員:60名(先着申込順)

◎申込方法: 件名を「6/20タイガー勉強会参加希望」とし、①お名前、②ご所属、③日中の連絡先を明記の上、info@tigermask-fund.jp まで、メールにてお申込みください。

<講師プロフィール>
長谷川 眞人氏(NPO法人こどもサポートネットあいち理事長)
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1943年生まれ。日本福祉大学社会福祉学部卒業後、名古屋市若松寮(児童養護施設)で勤務。
89~92年 愛知県立大学講師。92~03年 同助教授。愛知県立大学公開講座「子どもと学校の未来をひらく」を開講。03年より日本福祉大学 社会福祉学部 社会福祉学科教授。08年に「こどもサポートネットあいち」を設立し理事長に就任。著書に『児童養護施設の子どもたちはいま-現在・過去・未来を語る-』、『子どもの権利条約と子どもの権利条例-子どもの成長と発達としあわせをめざして-』、『未来をつかもう!自立援助ホームの現状と課題-全国の自立援助ホームを訪問して-』(三学出版)、『作文集 しあわせな明日を信じて-作文集 乳児院・児童養護施設の子どもたち-』(福村出版) などがある。

「NPO法人こどもサポートネットあいち」
愛知県立大学・日本福祉大学の長谷川ゼミで乳児院や保育所、児童養護施設等の職員を目指す学生達が、ゼミ活動で勉強したことを実践してみるという教育的意味を持って野外活動に取り組んだことから活動を開始。設立メンバーは教員・施設職員・地域でのボランティアというそれぞれの立場でさまざまな野外活動、教育活動、相談事業、発達支援などの活動に携わっている。
詳細は⇒ http://kodomosp.com/

◎お問い合わせ:NPO法人タイガーマスク基金 事務局 
TEL:03-3942-0373(土日祝日を除く10時~18時)
Email:info@tigermask-fund.jp
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2013年05月21日

タイガー自販機、第3号は松江で設置!

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タイガーマスク基金の募金付き自動販売機の第3号が島根県松江市で設置されました!

導入いただいたのは長岡塗装店という会社です。

長岡塗装店常務の古志野純子さんとの出会いは、2012年10月北九州市で開催された日本青年会議所(JC)の「企業の未来デザインフォーラム」で同じ登壇者でした。※長岡塗装店さんは地方の中小企業ながらも2009年に第3回「ワーク・ライフ・バランス大賞」を受賞されてますひらめきhttp://www.jisedai.net/new/wlbtaishoubk.html


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そのとき、タイガーマスク基金の理念に共感いただき、タイガー法人化すぐ賛助会員になっていただきました(写真。中央の赤いスーツ姿の女性が古志野さん。その横がボク)。

その後、タイガー自販機の話もトントンと進み、先日設置となりました!

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諸般の事情で自販機のデザインは黄色でなく今回は青色になってますが(夏らしい!)、タイガーマスク基金のロゴと募金型自販機の役割はしっかり入れてもらいました。

「この仕組みによって、小さくても継続的に児童養護施設の子どもたちへの支援に繋がっていけることを嬉しく、意義のあることだと思っています」

古志野さんからは、こんなコメントいただいてます!(感謝exclamation×2

全国の中小企業のオーナーさんにもぜひ「タイガー自販機」の導入をご検討いただれば有難いです!

初期コストはかかりません!詳しくはこちらをご覧ください。


ラベル:児童養護施設
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2013年05月19日

企業マンがはじめて児童養護施設に行って気づいたこと

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タイガーマスク基金では、先日、賛助会員の活動として児童養護施設でのボランティア体験と施設見学&レクチャーを行いました。

参加したのは賛助会員だけでなく、さわかみ投信という企業の社員たち。
タイガーマスク基金の理事でさわかみ投信の澤上篤人さんから、「ぜひうちの社員も連れてって欲しい!」とのリクエストで、10名のスタッフが平日にも関わらず来てくれました。

その彼らから、「体験感想コメント」が届いたので下記に紹介します。

このように普段、東京で仕事しているような人たちにこそ児童養護の世界を識ってもらうことが大事で、タイガーマスク基金としても個人からだけの寄付ではなく、企業にも賛同いただき共に子どもたちの支援活動を拡大していきたい。だって施設の子どもたちだって、これから社会に出て活躍する貴重な人財なんだから。

加えて金融関係で働く人々にも理解を深めてもらい、社会的責任投資(SRI:Socially Responsible Investment)の一つに「児童養護」「社会的養護」をテーマとして入れてもらえれば!と願うばかりです。よろしくお願いしますexclamation

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★<デンマーク牧場見学 参加者感想> カラオケ

今までも児童養護問題には関心を持っていましたが、具体的に現場に接する機会がありませんでした。それだけにとてもいい機会をいただき感謝しております。松田施設長のレクチャーは、要点をメモさせていただいたら、A4のペーパー1枚半ぐらいになりました。養護施設の建物、周辺の環境は、自分たちの子供時代(昭和20年代後半)に比べれば、理想的なものといえましょう。しかし、そこで生活する子供たちの内面を推察するに、思わず目がしらが熱くなるのを禁じえませんでした。ご紹介された一卒業生の「動物を育ててやったと思っていたが、本当は自分が育てられたような気がする。」のお話しがとても印象的でした。牧場では羊の家族が一団となって草をはんでいました。彼もこの光景を日常的に見たことでしょう。


昨日は貴重な機会をありがとうございました。初めて児童養護施設を訪問し、デンマーク牧場さんは素晴らしい環境にあるというのが第一印象でしたが、お話をお伺いし、非常にショックを受けました。子供達は、非常に癒しがたい問題を抱えて、家族のいない不安の中で生きている事が分かり、心を突き動かされました。よりどころがないというのは、本当に大きなハンデだと思います。何か私たちにできることはないか、考え、行動していきたいと思います。まずは、今回の見学で見聞きしたことを周りの人に知ってもらうところから始めたいと思います。


昨日はお忙しい中見学をさせていただきまして、ありがとうございました。児童養護の現状を知り、今後社会で何が必要とされているのかを自ら考えるきっかけとなりました。親とやむなく別離をし、成人して社会に出ていかなければならない子供達の事を考えると胸が詰まります。松田様のおっしゃっていた通り、問題が起こる風上に目を向けて改善していかなければ、苦難の道を強いられる子供達が増えていってしまうと感じました。今回のようなボランティアや、児童養護に関する活動に参加するのはもちろんですが、少しでも多くの人に認知をしてもらう事も重要だと感じました。微力ながら、今後私もお手伝いさせていただければと思います。帰宅して小学生息子(牛乳嫌い)にデンマーク牧場の牛乳を飲ませました。すっきりしていて美味しい!とのことです。また機会があれば子供を連れて牧場を訪問したいと思います。


今回の訪問では、子供たちの笑顔、環境と子供たちの境遇があまりにも対照的で言葉を失いました。大変な境遇の中たくましく生きている子供たちを見ていると、とても強い子供たちであろうと感じました。このような境遇に生きる子供たちを受け入れられる社会が必要であると同時に彼ら・彼女らが受けてきたものに目を向けられる社会を作ることの大変さを痛感いたしました。


昨日はお忙しいなか温かく御対応いただき誠にありがとうございました。松田様のお話しを伺い、一見すると長閑で温かな環境の中にあっても、子供たちそれぞれの置かれる“実態”や、それを乗り越えた先においても学歴やお金という“現実”があり、それらと向き合っていくことが如何に困難であるか、その一端を感じ取れた気がします。知っているつもりで知らないこと、知っていたらできること。少なくともその可能性が広がること。今回頂戴した貴重な体験から学んだことを、これから生きていく中で何がしかとして還元していきたいと思います。


今回は大変貴重な機会をありがとうございました。社員もそれぞれの観点で感じるところや学びがあったようで、早速、各部署の朝礼でも訪問で得た知見について共有する姿を目にしました。東京のオフィスで働くだけでは世の中は見えてきませんので、機会をとらえて外に出て、様々なものごとを見聞きし、体験することは大切なことと考えています。私たちは常々長期投資といっていますが、長期投資の最たるものが子どもの成長だと思います。またいろいろと教えてください。


やはり現場です。「現場、現場、現場」そして一気通貫。
現状を知って、何ができるかを考え、そしてできることを行動につなげる。
こんな大人をどんどん増やしていきましょう。
【さわかみ投信 取締役 仲木 威雄】(タイガーマスク基金 賛助会員)

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デンマーク牧場福祉会の松田さん、ありがとうございました。みんな勉強になったみたいです!exclamation×2

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2013年05月17日

「コ カ セ ン」を知ってますか?

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昨日は地元・文京区の子ども家庭支援センター、略称「コカセン」へ。4月から新しく課長になったのでご挨拶と打ち合わせでした。

ところで皆さん、コカセンって知ってますか?

行政が設置した市区町村にあるセンターで、「子どもと家庭の問題」に関する総合相談窓口のことです。

そう、東京都の子ども家庭支援センター(コカセン)では文京区はじめ豊島区、港区、中央区、目黒区などで僕もよくパパセミナーや絵本ライブやらせてもらっているので、かつては「子育てひろば」のイメージが強く、「育児中の親が子どもと遊びに行く所」という認識でした。

確かにそういう場所ではあるんだけれど、コカセンとしては「子どもへの虐待」やネグレクトを予防する目的で、来所者の親子と接する中でそのリスクをスクリーニング。直接に育児の相談を受けたり、日常的にも区民からの電話相談を受け付けていて、つまり子育て家庭の「SOS」をいち早くキャッチする所でもあるのです(個人のプライバシーは守られます)。

また児童相談所と同様に児童虐待通報の連絡先になっており、虐待の早期発見、対応のため、子ども家庭支援センターを事務局として、関係機関のネットワークである要保護児童対策地域協議会を設置して連携を取りながら活動しているはずです。

なので地域や同じマンション・アパートに「様子が気になる子どもがいる 」という場合でも、いきなり児童相談所ではなく、コカセンに連絡すれば受けてくれることになっています(通告者のプライバシーも守られます)。ただしコカセンは児童相談所ほどの権限は持っていないので、家庭への強制力はいまのところありません。

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東京都では多くの区市町村で設置されており(一覧はこちら)、18歳未満の子どもや子育て家庭のあらゆる相談に応じるほか、ショートステイや一時預かりなど在宅サービスの提供やケース援助、サークル支援やボランティア育成等を行っています。地域の子育てに関する情報もたくさん持っています。

昨日は、文京区コカセンの課長と現在の情況などについて情報交換しました。

聞けばいま文京区も常に200件くらいの相談案件が動いていて、社会福祉士や臨床心理士などの職員もフル稼働状態らしい。今日僕がいた間もほとんどの職員が電話で相談を受けている様子でした。

「僕も異動になる前は、文京区ではあまり虐待はないのではと思ってた。でも来たら違った。毎日さまざまなケースに関わっているが深刻なものもある。職員たちも対応に追われ時間がいくらあっても足りない」(課長談)

業務においても児童相談所や保健所との連携も、うまく行ったり行かなかったりだそうで、そのあたりも含め、「タイガーマスク基金さんと一緒にアピールしていきたいですね」と。

今後の事業連携についても、11月の虐待防止推進月間に文京区で「コカセン×タイガー」でシンポジウムか何かやろう、という話になりました。

タイガーマスク基金の事業目的の一つは、子ども虐待の根絶。

なのでタイガーとしては子ども家庭支援センターについてもっと広く一般に、その機能や役割を広報アピールしていきたい。

コカセンとタイガーでタッグを組んで、子どもたちを守っていこうと思います手(グー)

posted by ando-papa at 08:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2013年05月16日

タイガー会員、施設でボランティア体験&見学する。

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昨日は、タイガーマスク基金の賛助会員の皆さんと施設ボランティア活動。静岡県袋井市にある社会福祉法人デンマーク牧場福祉会へ。

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ここは、自立援助ホーム「子どもの家」、児童養護施設「まきばの家」、精神科診療所「こひつじ診療所」、特別養護老人ホーム「ディアコニア」、酪農教育ファームが同居しているという場所。

まきばの家やこどもの家では、スタッフと子どもが「祈り」「労働」「学び」を通した生活をしています。まきばの家(定員30名)の子どもたちは、近くの幼稚園、小・中学校、高等学校へ通っています。

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隣接する牧場では、約30頭の牛(ジャージー種、ホルスタイン種、黒毛和牛)をはじめ、馬、ヒツジ、ヤギ、鶏、ウサギを飼育しています。この牧場で暮らす生き物すべてが子どもたちの仲間です。

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会員たちは午前中、青空の下で2班に分かれて作業。こちらは施設の塀のペンキ塗り晴れ

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築40年であちこち傷んでるね。補強、補強。

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看板は施設の顔。きれいにしましょう。

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羊たちも物珍しそうに見てました眼鏡

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こちらは牧場の草刈り作業班晴れ

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仕事を休んで参加してくれた女性会員も「楽しいです!」と笑顔で。


この動画。馴れた手つきで草を刈るのはタイガーマスク基金理事で「さわかみ投信」会長の澤上篤人さん。お忙しい中、社員を連れてボランティアで参加いただきました!

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僕らが刈った草をほおばる牛クン。

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午前中の作業終了!みんないい笑顔ですわーい(嬉しい顔)

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ランチは施設で用意いただいたカレー。「いただきます!」
牧場で摂れた牛乳を使ったヨーグルトも絶品です!

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午後は施設長から牧場型施設の特徴、ならびに児童養護の現状と課題をレクチャーいただく。親からの虐待や育児放棄による入所が8割(全国平均は6割)。施設では5.5人の子どもに1人の職員しかいない、傷を抱えた子どもたちからの「試し行動」に振り回され疲弊する職員の離職問題、そして子どもたちの進学や就職など自立の難しさ、、、など何から手をつけていいかも分からないくらい課題は山積。

「でも我々は立ち止まっている訳にはいきません」という施設長の言葉は重い。

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レクチャーの後は、施設内を見学。子どもたちは学校や幼稚園なので会えませんでしたが、子どもの生活の場を観ながら職員から子どもたちの様子を聴きます。

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リビング。

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プライバシーを大切にするため原則、個室で生活しています(幼児棟を除く)。

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食堂に貼ってあった貼紙。いろいろルールを自分たちで決めているようです。

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大事なこと。

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子どもたちが管理する菜園。明日はネギが食べれそう。

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幼児棟の玄関に干してあった子どもの靴。15cm。こんな小さい子も虐待にあって施設に保護される。

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最後にその場で参加者からいただき集めた寄付金を、施設長の松田さんに渡しました。

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牧場の牛乳。自立援助ホームの子どもたちが毎朝早起きして搾乳したもの。
販売しているので、会員たちはこぞって購入してました。

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15時半解散。施設長がマイクロバスで最寄駅まで送ってくれました(感謝!)。

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今回の施設見学&ボランティア企画。タイガーマスク基金でも初めての試みでしたが、会員の中でも施設訪問はじめての方も多く、「勉強になった」、「頭で知っているのと実際にこうして観るとでは違う」「施設にいる子どもたちの抱えている問題が分かった」、「職員の皆さんの課題も分かった」、「この情況を知ってしまった自分に何ができるかを考え始めました」という感想をもらい、目的は達成できたように思います手(グー)

このような機会と勉強をさせていただいたデンマーク牧場福祉会の皆さんに感謝しますexclamation

タイガーでは今後もこうした施設への体験&見学ツアーを展開して行く予定。タイガーマスク基金の賛助会員になれば参加できます。ぜひまだの方は入会ご検討ください!(入会方法はこちら

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2013年05月09日

タイガー勉強会レポート「子どもたちを守る法律を学ぼう!」

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昨日はタイガーマスク基金勉強会「リーガル・タイガーからの提言~子どもたちの権利を守り、自立を助ける法制度とは?」でした。

今回のテーマは法律。 社会的養護し下にある子どもの権利を守る・自立尾助ける法律とは?最も弱く声を挙げられないでいる子どもを守るために必要な制度とは何かについて学びました。

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まずはテーマ1「未成年後見制度の現状と課題」について。タイガー会員で司法書士の河内さんにレクチャーいただきました。

本来、親権で守られていない子どもたちを守る制度であるはずが、遺産分割協議などにおいて親権者がいないために使われている歪んだ現状。児童養護施設を出た子どもたちが親権者や後見人がいない状態で社会に出ざるを得ない現状について。

未成年者が故意・過失により生じた損害を賠償する責任が未成年後見人に生じるため「なり手の不足」が課題。そこは「保険制度」を充実させることにより、なり手の問題を解決できるのではないか、という話でした。

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続いてテーマ2「子どもの手続代理人制度と児童虐待」については、これまたタイガーの会員で弁護士の鈴木さんからレクチャー。平成25年1月1日に施行された「家事事件手続法」において「子どもの手続代理人制度」が新設。その制度の概要と児童虐待事案への活用についてお話されました。

お二人ともがおっしゃってたことで印象的だったのが「法律や制度だけが整っていても防げないことはある。そこは市民ひとりひとり、さまざまな立場の方がこうした問題に関心を持って欲しいし、そうなれば法律はさらに活きる」ということ。また法律と言えど「不備はある」ので改善・改定について「声を挙げていく」ことが重要だ、ということです。

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タイガー勉強会でおなじみのグループトーク開始。

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学んだ後のそれぞれの思いを語る。勉強だけじゃない、繋がって共感して一緒に子どもたちを守る、世界を変えていく仲間のネットワークとして繋がって行って欲しいものです。

<参加者アンケートより>
・非常に勉強になりました。

・法律の話は専門用語が多くて分かりにくいのではと思っていたが、講師のお二人の話はとても分かりやすく理解がすすみました。

・まだまだ知らないことばかりだが、行動に移すためのエネルギーとなる勉強会はとても有意義です。

・非常に分かりやすかったです。ありがとうございました。

・様々な立場の方からお話を聞いて大変勉強になりました。

・知ったことを身近な人に伝えます。小さなことからコツコツと。

・現場職員として改めて学ぶことが出来て良かった。

・自分の全然知らなかった子どもたちの実状を少し垣間見れたような気がします。

・新しい知見が得られました。ありがとうございました。

・専門家の先生方からの講義はとても勉強になりました。

・大人の話し合いを聞けて楽しかったです。(10代・男性)

・新しい法制度について理解できたと思います。

・NPOの方々の実際のお話も聞くことができて良い機会を頂きました。

・自身が関わっている児童の未成年後見の準備を始めており、課題も含め、具体的に行えることなども分かりました。

・ボランティアではできないこともありますので、助成の幅を広げることにも尽力していきたいと思いました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★次回、勉強会は6/20(木)に開催予定です!!

posted by ando-papa at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

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