今日は午前中、霞ヶ関の厚生労働省へ。社会的養護の所管セクション家庭福祉課の課長が昨年末に異動で新任の課長にご挨拶、そしてタイガーマスク基金の事業説明&情報交換してきました。
タイガーマスク基金の仕事には「制度・法律の改正改善」もあるので、こうした行政との連携、議員への働きかけなどは代表の重要な仕事。定期的な面談(コミュニケーション)は欠かせません。
今日は折よく、国の25年度・家庭福祉対策関係予算案が示されたばかりだったので、これの情況について聞きました。社会的養護の充実に関する予算だけみると、94,149百万円(24年)から微増の96,741百万円が25年度の予算です(この予算は国会で論議され4月中には決まる見通し)。
昨年の概算要求からは「要保護児童の自立支援~措置延長による大学等進学者に対する特別育成費および大学進学等自立生活支度費等の適用」が残念ながら通らなかったようで、再来年度の復活を求めました。25年度はそれがないのであれば進学支援金を給付しているタイガーマスク基金の出番が増えたように思います。
このようにNPOは行政の施策や予算などを注意深くみて、支援されるべき子どもたち(当事者)が置かれている実情に沿った形で、政策提言などをしていかねばなりません。
しかし役所に勤める人も人間です。一方的な反論や陳情的な要求ばかりでは物事は上手く進まないので、行政が考える方向性をまず聴き、そこに同期し、より事業が推進するように彼らが考え付かないプランを提案したり、広報のサポートをしたり、あるいは逆にこちらの事業に関わってもらったりして信頼関係を築き、協働の成功モデルを一つずつ積み上げ、それを共有し、さらにより良い方向性に持っていくことが肝心です。
という点で、今日は短い時間でしたが新課長とはシンパシーを感じることが出来ましたし、目指す方向は一緒だということが確認できましたので、これからも行政とはがっぷり四つで社会的養護の拡充や児童虐待・DV等の防止事業に取り組んで行きたいと思います!